採用サイトに動画を置く場所と応募導線
採用サイトの動画は、目立つ場所に置くだけでなく、ページの疑問に答える位置へ配置しましょう。動画、文章、次のリンクを一組で考えると、完成後の活用を具体化できます。
結論・要点:ページの役割から配置を決める
動画を見た前後に、候補者が何を知りたいかで配置します。会社の全体像を知るページと、職種の担当範囲を確かめるページでは、適した内容が違います。同じ動画を全ページへ置く前に、説明の役割が合っているかを確認してください。
すでに完成動画がある場合は、動画に合わせてサイト全体を作り替える必要はありません。まず一つの職種ページで、文章による説明を補う場面があるか探します。活用が止まっている理由を、小さな範囲で確認する方法です。
応募導線とは、募集内容を理解した人が応募先へ進む経路です。動画のすぐ下に応募ボタンを置けばよいとは限りません。条件や選考の流れを確かめたい人が、必要な情報へ進めることも大切です。
背景:掲載できたことと使えることは違う
動画が再生できれば掲載作業は完了したように見えます。しかし、何の動画か分からない、別の職種へ進んでしまう、古い募集への案内が残るといった問題は別に点検が必要です。制作と掲載の担当が違う場合ほど、確認の境界が抜けやすくなります。
動画を見ないと仕事内容が分からないページも、使い方が限られます。音を出せない人や、必要な条件だけを読みたい人もいるからです。動画は文章の代わりではなく、動きや具体的な場面を補う情報として位置付けます。
また、映像の中に応募先を焼き込むと、募集変更の際に修正が必要になります。変わりやすい情報をどこに置くか、制作済みの動画でも見直しておきましょう。
具体的な進め方
ページの質問、動画の役割、次のリンクを一覧にします。ページの見た目を整える前に、この対応関係を確認します。以下の表は配置を検討するための仮の例であり、すべてのサイトに同じ構成を勧めるものではありません。
以下は編集部が提案する整理表です。記入内容は説明のための仮の例であり、実在企業の事例や成果を示すものではありません。
| ページ | 答える質問・動画の役割 | 次のリンク |
|---|---|---|
| 会社概要 | 事業の全体像を知る | 募集職種の一覧 |
| 職種詳細 | 担当業務の場面を見る | その職種の現行募集要項 |
| 社員紹介 | 本人の経験を知る | 関連する仕事内容 |
| 選考案内 | 参加前の不明点を確認 | 対象区分の応募先 |
ステップ1:ページごとの疑問を言葉にする
会社概要では「何をしている会社か」、職種詳細では「自分は何を担当するか」といった質問を設定します。動画の内容がその質問に答えているか見直します。答えていなければ、別の場所へ移すか、説明文を追加するかを検討してください。
仮に、営業職のページへ全社紹介動画を置くとします。事業の背景を補う役割はあっても、営業の業務を説明する動画とは限りません。職種の仕事内容は文章で残し、動画には何が分かるかを短く案内する構成が考えられます。
動画のタイトルだけで判断せず、中身も確認します。社員紹介という名前でも、特定の時期の経験談が中心かもしれません。現在の募集職種に共通する説明と、本人の経験を区別して紹介してください。
ステップ2:動画を見ない経路も残す
応募判断に必要な情報は、文章でも確認できる形にします。担当業務、対象職種、募集条件への案内を動画の視聴に依存させないようにします。必要に応じて、動画の要点を短く併記してください。
次のリンクには、進んだ先で分かる内容を示します。「こちら」だけでなく、職種詳細、募集要項、選考の流れなど、目的が伝わる言葉を使います。複数職種がある場合は、紹介している仕事と応募先の対応を確認しましょう。
募集を終了したページでは、過去の動画から古い応募先へ誘導し続けないようにします。現行募集への案内に変えるのか、参考情報として残すのかを人事と決めます。職種が変わった場合は、同じURLだから問題ないとは考えないでください。
ステップ3:候補者と同じ画面で経路を試す
スマートフォンでページを開き、動画の前後の文章、リンク、応募先を順に確かめます。途中で別の画面へ移っても戻れるか、再生しない状態でも次の行動が分かるかを見ます。自社の閲覧権限がある状態だけで確認を済ませないことも大切です。
流入を調べる場合は、計測の設定を担当者に確認します。Google Analyticsの公式ヘルプには、UTMパラメータでキャンペーンを区別する方法があります。UTMは参照リンクに付ける識別情報です。外部の配信元からサイトへの流入を分ける際の考え方であり、内部リンクへ無差別に付けるものではありません。
ページ内の動画再生や応募ボタンの利用を調べたい場合は、必要な計測を別途整理します。流入情報だけで、誰が動画を見て応募したかを完全に把握できるわけではありません。掲載の不備を直す作業と、成果を評価する作業は分けましょう。
よくある失敗:掲載場所と更新先が分からない
同じ動画を複数ページへ載せたまま、場所を記録していないと更新漏れが起こります。ページURL、動画名、説明文、募集先、確認担当を一覧にします。動画自体を更新しても、ページに書いた部署名や条件が残っていないか確認してください。
見栄えのために動画をページの冒頭へ置く場合は、文章で知りたい情報が押し下げられていないかも見ます。動画の配置だけで検索順位や応募数が改善するとは言い切れません。候補者が必要な情報を探せるかを優先します。
サイトの実装方法は、管理環境や方針によって異なります。再生や表示に問題があれば、サイト管理者と確認します。人事担当だけで技術的な原因を推測せず、起きた画面と操作を記録して共有しましょう。
まとめ:一つの職種ページを通して点検する
採用サイトでの動画活用は、動画、文章、次のリンクの関係を整えることから始めます。動画を見た人にも見なかった人にも、必要な説明が届くかを確認しましょう。掲載場所と更新担当を記録すれば、情報変更の際にも見直せます。
まず一つの職種ページを選び、候補者が仕事を知って応募先へ進むまでを試します。分かりにくい箇所があれば、動画の追加制作より先に、説明やリンクを直す選択肢を検討してください。
一つの職種ページで、動画・文章・応募先のつながりをスマートフォンから点検してください。
参考資料と読み方
Google Analytics Help「URL builders: Collect campaign data with custom URLs」(公開日記載なし、確認日:2026-10-20)。個人の特定・視聴と採用の完全な因果測定を保証しない。